芯材と辺材 |
色の濃い芯材は「赤身」。
それに対し辺材は白いので「白太」と呼ばれます。
芯材は辺材よりも耐久性があり、含んでいる水分も少ないので腐りにくいです。
一般に杉は赤身・白太の色の差が激しいが特に板材において赤身・白太が混ざり合ったものを源平(げんぺい)といいます。 |
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芯持ち材と芯去り材 |
芯材を中心に製材した(樹芯を持った)材を芯持ち材、樹芯を持たない材料を芯去り材といいます。
芯持ち材は四面が板目(杢)になりますが、強度があり荷重のかかる場所に使います。
芯去り材は乾燥しても割れが入りにくく、柾目の面が美しいので見栄えの大切にしたいところに使用します。 |
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柾目と板目(杢) |
製材の仕方で、板の表面に年輪が柾目・板目(杢)となって現れます。
年輪に対して直角に挽いた面を柾目といいます。木目がまっすぐな縦縞になります。
板目(杢)は年輪に接する方向に切るので、木目は山形や等高線形の不規則なものとなります。 |
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木表と木裏 |
樹皮に近い側を木表、樹芯に近い側を木裏といいます。
柾目板には、木表木裏がほとんどないため割れにくく、狂いにくいと言われています。
一方、板目板は木表、木裏がはっきりしており、乾燥すると木表側に反る傾向があります。
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節 |
節には生節と、死節があります。
枝が生きたまま包みこまれたのが生節で、木目に溶け込んでいます。
枝が枯れてから包みこまれた枝が死節といいポロリと抜け落ちることがあります。その場合は木片を埋めて補修します。
木材は、まったく節のない材は「無節」といい高級品として珍重されますが、節があっても強度が劣るわけではありませんし、価格も安くなります。 |
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無節 |
柱やその他の、製材した製品で、その材の表面に節がないもの。
1面だけに節がないものを、一方無節、2面にないものを二方無節といい、後、三方、四方とあります。
化粧材に用いる無節より少し節があるものを上小といい、これも節の度合いやその角の木筋などで、いろいろな等級があります。 |
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上小節 |
日本農林規格(JAS)に規定される木材の等級の1項目、美観を示す役物基準の格付けです。
小指の先で隠れるくらいのごく小さな節があるものを「上小節」といいます。 |
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特一等 |
流通の中で用いる見た目のランク。
節と丸みの度合いに応じ等級がつけられます。
特一等は正角の中でも若干節はあるけど良質なものです。
その下が一等(構造的に問題のない程度の死節は虫食い穴がある)二等と続きます。 |
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背割り |
木材には、湿ると伸び乾くと縮む伸縮性があります。
樹皮の方に近いほど伸び縮みが激しく起こりますから、木材の中心に樹心がある芯持ち材は、乾燥が進むと表面からひび割れを起こします。
芯持ち材の場合は、四方面にひび割れが出ないように予め木材の中心まで切れ目を入れておき、一箇所で木材の伸縮を調整するようにします。この切れ目を背割りといいます。 |
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